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ヤワろぐ

Twitterで書けない長文メモを残します。

PENGUIN DISCプレゼンツ ~ハコムス制作陣トークイベント“ハコムス解体新書”~

f:id:ywgsorg:20161221141210j:plain2016/12/20、タワーレコード渋谷店CUTUP STUDIOにて開催された、ハコイリ♡ムスメ制作陣のトークショーに行ってきました。

(「南波一海のアイドル三十六房 番外編」イベント)

 

登壇はレーベルヘッドの南波一海氏、作詞/作曲のJames Panda Jr.氏、作曲の西岡和哉氏、振付のミキティー本物先生。控え(?)でプロデューサーの鈴木美紗乃氏もいらっしゃいました。

構成は各関係者のハコムスとの出会い(プロデューサー繋がりなのか、マネージャー繋がりなのかと)と各楽曲の制作エピソード、メンバーの裏話という内容。

 

以下各楽曲についてトークされた内容をメモしてたので書き出してみました。

 

初オリジナル曲「微笑みと春のワンピース」


ハコイリムスメ「微笑みと春のワンピース」MV

西岡和哉氏:

「元々はCoCo見たいな曲を作りたいという話があり、CoCoの曲を何十曲も繰り返し聞き、世界観や当時の制作陣を自分に憑依させて『CoCoの新曲』として作った。」
「音色まで再現にこだわってDX7*1の音源をMIDIで鳴らしている。」

ミキティー本物先生:

「元々振付をやっていたBiSが解散した後、この話をプロデューサーから貰い本格的に振付師をやろうと思ったきっかけ。」
「この時はさんざん『いい恋』をしていた時の振付け。」
「ハコムスは素材の良さがありそこを引き立てたいので、インパクトが無く振付が頭に残らないよう変なパートを無くし、世界感にあっていて本人たちの可愛さを邪魔しない振付にした。」

 

「レモネード・キッス」


150816 ハコイリムスメ レモネード・キッス in AKIBAカルチャーズ劇場

西岡和哉氏:

「アイドルソングで定番の『モータウン・ビート*2』な曲はやらないわけにはいかないよねという話になり、ビートあきりで作った。」
「イメージとしてはBerryz工房の楽曲の世界感で作った。」

ミキティー本物先生:

軽井沢に男の子と女の子が家族通し出かけて、互いの両親がどこかに出かけたので『今しかないわ!早くして!』というイメージで歌詞がエッチ(笑)。」
「振付もドキドキする感じにした。」「何回か振付も変えている。」

 

「夏に急かされて」


ハコイリムスメ「夏に急かされて」MV

西岡和哉氏:

三浦理恵子の『水平線でつかまえて』のイメージに、ギターのカッティングを効かせてカッコよく仕上げた。」


三浦理恵子 - 水平線でつかまえて.


「自分は『夕やけニャンニャン』を見るために夕方急いで家に帰った世代で、『おニャン子クラブ』『CoCo』も好きなグループなので、当時のイメージの楽曲制作も自然とできた。」
「レコーディングは『全員が全体を歌い良いところをツマむ』のではなく、プロデューサーがあらかじめ歌割りを考えてから行っている。」

ミキティー本物先生:

「水着を脱いで全裸になり、プライベートビーチに走り出す『ちょっとエッチ』なイメージで、今までにない大人っぽい振付にした。」
「この時からメンバーが『もっとダンスをうまくなりたい』と思い始め、メンバー同士で踊ってダメなところを言い合ったりして相当練習し踊れるようになった。」

 

「さよならのプリエール」


ハコイリムスメ「さよならのプリエール」MV

西岡和哉氏:

「『ドーンと暗い曲を作ってくれ』とプロデューサーから依頼があり、(当時メンバーの)小松もかが電車に乗って北国へ去るイメージで曲を作った。」
「憑依させた世界観はQlair的なイメージ。」「Qlairはちょっと特殊なグループでダウナーな曲が多かった。」

ミキティー本物先生:

「この歌はすごい好き。普段アイドルの曲はミュージックプレーヤーに入れて持ち歩いてないけど、この曲は持ち歩いている。」
「振付もバレエ調にして、阿部(かれん)と鉄戸(美桜)に間奏でバレエをさせている。」

 

「乙女はびっくり箱」

乙女はびっくり箱

乙女はびっくり箱

James Panda Jr.氏:

「自分が曲を作るとき、寝る前に思いついたフレーズが翌朝起きた時に覚えているかどうかが基準になっている。この曲のサビは2010年位から温めていた相当強いメロディ。」
フリッパーズ・ギター*3のイメージを入れた。『クラウディー』を聞いてからこの曲を聴くと『おっ』と思うかも。」


The Flipper's Guitar [cloudy(is my sunny mood)]


「よく『Pandaさんの曲は難しい』と歌う側の人に言われるけど、思いついたからできたわけでそんなことはしらん!、と(笑)。」
(この曲は極端に高音になる部分と低音になる部分があります)

ミキティー本物先生:

「この曲からクソガキ(井上姫月、吉田万葉)が入ってきた。最初が肝心だから超怒ったし、信じられないほど長いメールも送った。ハコムス史上印象に残っている曲。今考えても吐きそう。」
「プロデューサーより 『Mr.Moonlight』っぽい振付、という依頼があった。新加入メンバーが全く踊れず神岡(実希)が付きっきりで教えていた。」


モーニング娘。 『Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~ 』 (MV)


「私は振付動画を撮るときに鏡越しでは撮らないようにしている。ミラー動画で振りを覚えるとそれしか出来ない体になってしまので、頭の中で反転して覚える訓練をさせてるため。これはハロプロが振りを教えるプロセスと同じで(ハロ系番組の中で)ハロプロの先生がそう言っていた。」
「星(里奈)は今までミラー映像でダンスを覚える事しかしていなかったので、最初右左が判らなくなるほど全く踊れなかった。」
「声が低くなる部分では声が出やすくなるように踏ん張る振付にしている。この場面での阿部(かれん)の振りに注目して。」

 

「アンバランスなサマー」

西岡和哉氏:

「いままで80年代中期から後期のイメージな楽曲を作ってきたので、80年代前半もやりたいなという話になり作った曲。」
松田聖子の『青い珊瑚礁』な感じを入れている。この曲はテンポ感が現代になっても全然衰えていない。」


松田聖子 青い珊瑚礁

ミキティー本物先生:

「(突然思い出したように)間奏部のジャンプが良い。」
「(曲の振付を忘れていたことを突っ込まれ)私は普段同じ振付をしちゃいけないから、すぐに忘れるようにしている。」
「バレエの振付を入れようとすると『またバレエ!私バレエ嫌なんだけど』と鉄戸(美桜)がうるさい。阿部(かれん)はバイオリンの振りが嫌い。神岡(美希)は『神岡ノート』というフォーメーションを記録する特製ノートを持ち歩いていて、メンバーの欠員が出てもすぐにフォーメーション替えができる。」

 

「Let's Party Time!」

Let's Party Time!

Let's Party Time!

James Panda Jr.氏:

「この曲は温めてたフレーズは無く完全に書き下ろしの曲。」
「今年の4月曲に『こういう感じで』という依頼があったが全く出来ず、仕事で中国から関空に帰ってきて温泉でも行きたいなとスパワールド*4に行き露天風呂に入っているときに出来た。なので『お風呂でワイワイ』やってる私情がパーティーに入ってしまった。」
「レゲエっぽい感じと、スティールパン*5をガンガン入れて楽しかった。」
「半音転調やBメロ後半では自分でも分析できない変な転調を入れている。蜃気楼のような感じが出た。」

 

「ハコいっぱいのプレゼント」


ハコイリムスメ「ハコいっぱいのプレゼント」MV

西岡和哉氏:

「全国流通曲ということで『ハコムスってこういう曲だよ』という原点に帰って作り直した。」
「この曲位になるとメンバーもレコーディング現場慣れしていて、肝の据わったクリエイティブな現場になった。」
「(井上)姫月がレコーディングブースに入るとき不安がったので、(吉田)万葉に一緒に入ってもらったら盛り上がりすぎて邪魔になり追い出した。」
「コーラスをすべてリーダー(鉄戸美桜)にやらせた。彼女は器用で何をやらせても上手い。」
「阿部(かれん)はポテンシャルがあるのにもうちょっとで惜しいテイクが続いて勿体なく、クリエイターの欲が出て真剣にやってしまった。」

ミキティー本物先生:

「PENGUIN DISC(レーベル名)だからペンギンの振付を入れたり、箱を作る振付を入れた。」
「ハコムスの振り入れは一日一曲、多い時で二曲になるが、鉄戸(美桜)は器用で一回言ったら出来る。阿部(かれん)はセンスがあり本番当日に発揮できる。星(里奈)は覚えるのが早くなった。バレエを拒否する鉄戸にはバレエをやらせたくなる。」

 

最後に

西岡和哉氏:

「リリイベを見に行って本当にうまくなっていてビックリした。なせそれをレコーディングで出さないのかと思った。」
「今後は今までに無いダンサブルな曲調にも挑戦したい。」
「ファンの皆さんと一緒にメンバーの成長を見守っていきたい。」

ミキティー本物先生:

「いままでハコムスの楽曲の振付を全てやってきたけど、この前初めて他の先生*6が担当した。干されたわけでも何でもなく、他の先生の振付が自分への刺激にもなるし、彼女たちがいろんな先生の元で経験してくることを楽しみにしている。」

「ぽにょ(我妻桃実)はあんなに可愛いのに自分では人気ないと思い込んでる。次は信じられないくらいチェキの長い列つくってあげましょう!」

*1:1983年発売のシンセサイザーYAMAHA DX7」。世界的名機。

*2:ベースが「ドッドッドー、ドッド ドッドー」となる曲。

*3:小山田圭吾/小沢健二による90年代伝説の「渋谷系」バンド

*4:大阪・新世界にある巨大温浴施設。男女でフロア別に分かれた温泉ゾーンと「スパプー」と呼ばれる混浴の温水プールがある。

*5:ドラム缶で作られた打楽器。音階がある。

*6:椎名智香子先生。2016/10/23定期公演の振付を行った。