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WALLOP押上スタジオ「ハコイリ♡ムスメの After School 7O'clock」公開生放送

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今日はWALLOP押上スタジオで行われた「ハコイリ♡ムスメのAfter School 7O'clock」プレオープン版の公開生放送へ。


出演メンバーは鉄戸美桜・我妻桃実・阿部かれんの年長組3人。

制服姿がで放課後感あるかなり自由なトークが行われていたのですが、そこに先日発売されたカバーアルバム「青春の音符たち」のうち10曲を制作したジェームズ・パンダJr.さんがゲストで登場。制作裏話が行われました。

こんな感じの「人形」で会話を行うジェームズ・パンダJr.氏…。

 そのトーク内容をメモってきたのでブログに乗せてみます。

 

アルバム全体の制作について

青春の音符たち~Respect for 80's&90's


「80年代~90年代の曲ばかりで普段やっている現代の音作りとは違い、最新の技術を使って27年前の質感をつくるという正解のない仕事だった。」
「『最新の技術だといい音で撮れてしまうけど、いい音で撮れてしまうのは不正解』という普段やっている仕事とは真逆で、自分がどこに向かっているんだろうと考えながら去年の10月から12月作業していた。」

 これ、逆算すると鉄戸美桜さんの卒業は昨年10月前には決まってたという事ですよね…🤔

 

各楽曲の聴き所

以下、ハコムス公式が動画を上げている物は貼り付けてあります。

 

01. 少女時代(オリジナル:斉藤由貴 / 1988年)


少女時代(ハコイリムスメカバー)


ハープシコード*1にこだわった。なかなか原曲の感じが表現できず、あの音だけに3トラック重ねた。」

「間奏でのチープな弦楽器の音を出すのに苦労した。」
また、オープニングの「チッチチチッチチ…」「シュッシュシュシュッシュシュ…」の声はパンダさんが発してるとか。

 

02. はんぶん不思議(オリジナル:CoCo / 1990年)


ハコイリムスメ「はんぶん不思議(CoCoカバー)」MV


「イントロのチューブラーベル*2の音にこだわった。上の『キラキラ』とした音はきれいに鳴るけど、そこに「ガツッ』とした音*3をいかにして出すかに苦労した。」


03. アンブレラ・エンジェル(オリジナル:おニャン子クラブ / 1986年)


アンブレラ・エンジェル(ハコイリムスメカバー)


「イントロの『ドッタンドタンドタン、ティラリラリラ~♪』という部分について、プロデューサーから『違う』というダメだしがあって苦労した」
「サビのところで結構キラキラした音が流れるのだが、そこは『雨粒』を表現していると感じ確実にしなければとこだわった。」
「2番Aメロの『ラッパのくすんだ音』を表現するのに苦労し、そこだけで40分時間がかかった。」

 このラッパの音、一瞬なんですが…。

 

04. ドタバタギャグの日曜日(オリジナル:チェキッ娘 / 1999年)


ドタバタギャグの日曜日(ハコイリムスメカバー)


「曲の雰囲気からは『勢いを重視して録ろう!』とした。」
「原曲と同じ男性の『L・O・V・E』コールをいれてみたら重くなりすぎたので、今回のハコムスバージョンでは抜いた。」
「エンディングの『ウーンイエッシュ!』も聴き所。」

あそこ、何の逆回転再生なんですかね…🤔

 

05. あのコによろしく(オリジナル:ribbon / 1990年)

「レコーディングの時に『フウウフウウフウウフウウ~』というコーラスが『なんか違う』とダメだしされ繰り返し録り直しをした。」
「シンセの音が重くなってしまうので組み立てに苦労した。」

 

06. 眩しくて(オリジナル:Qlair / 1992年)


眩しくて(ハコイリムスメカバー)


「『シュル、シュル…』というコーラスを我妻さんが録ったのだが、ミックスの時にプロデューサーが『シュル、シュル言い過ぎ。音下げちゃってください。」と言ったので下げてしまった。」

YouTubeに上がっているのはかなり「シュル、シュル…」言ってますが、アルバム収録曲だと音が下がっています。
ここで「ラ行が苦手」という我妻さんの話が。特典会で聞いたら「サ行」も苦手らしい…😥

 

07. 約束のポニーテール(オリジナル:三浦理恵子 / 1993年)


約束のポニーテール(ハコイリムスメカバー)


「イントロの『タン、タンタタン、タラララタンタタンタンタン♪』というピアノの音の打鍵の硬さの表現にこだわり、イコライザープラグインを複数かけて当時の音に合わせた。」


08. 土曜日のタマネギ(オリジナル:斉藤由貴 / 1986年)


土曜日のタマネギ


この曲はコーラスを北京で録ったというのはツィートでも明かされている話。


なぜそうなったかという裏話が。

斉藤由貴さんが歌っている原曲はコーラスがとても上手く、このクオリティを再現しようとすると、日本ではかかるお金の「0」が一つ増えてしまうので、中国・北京で録ることを思いついた。」
「中国は人口が多く、『1軍』として活躍しているオーケストラの控えの人も沢山いるので、その人たちを使って『この予算でやってください』とコーディネーターに依頼して男声バリトン・バスを集めた。
しかし計算を間違えていて、スタジオとプレーヤー(演者)で予算を使い切ってしまい、往復の飛行機は自分のマイルを使い、ホテル1泊で即帰国する強硬スケジュールになってしまった。」

ここでメンバーから「運営に請求してください」との話が…😥


09. 泣かないでエンジェル(オリジナル:Qlair / 1992年)


アンブレラ・エンジェル(ハコイリムスメカバー)


「この曲はコーラスが大変だったが、いい形に仕上がった。ぜひコーラスを聞いて頂きたい。」


10. 夏休みは終わらない(オリジナル:おニャン子クラブ / 1986年)

「この曲は恐らく大きなスタジオにおニャン子クラブのメンバーが一斉に入り、スタンドマイクを立てて一斉に録ったと思う。今は一人ひとり録るのでそれぞれの声がしっかり聞こえすぎてしまう。そこを技術で大部屋にいるような雰囲気に聞かせるのに苦労した。」
「コーラスの男性の声のバランスをどうとるかと、間奏のパーカッションの『オカオカ』って感じにこだわった。」


以上10曲がジェームズ・パンダJr.さんが音作りを行った曲の制作裏話トークでした。

 

番組はトークが盛り上がり終了時間が押してしまったのですが、会場を出たらハコムス客の2倍は居る次の番組の観客がイライラした顔で待機、ファンたちは慌てて特典会会場へ向かったのでした…。

*1:グランドピアノを小さくしたような型の撥弦楽器で、鍵に連動する爪が弦を弾いて音を出す。チェンバロ

*2:長い金属チューブを縦に半音階差で並べた打楽器。NHKのど自慢のチャイムで使われている物。オーケストラチャイム。

*3:打楽器感の事か?